「死」を自身で感じた時から考え方が少し変わったよね

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私、よく人に

「いつも元気だね」
「病気をしているとは思えないよ」
「前向きだね」
「明るいね」

と言われることがあります。見た目はヒョロヒョロのガリガリなのに(笑)このような言葉をかけてくれ嬉しいのですが、実は私の心はいつも不安と戦っています。

なんの不安か?色んな不安がありますが、最も根源的なもの、そう「死」という不安です。

皆さんは「死」というものを身近に感じたことがあるでしょうか?おそらく何らかの形で人の死を体験したことがあるとおもいますが、では自分自身の「死」についてはどこまで考えたことがありますか?

私は正直、クローン病になるまでは自分の「死」について深く考えたことがありませんでした。しかしクローン病という病気をきっかけに「死」と直面することで、私の中で少し何かしらの価値観が変わりました。

人は必ず死ぬ

人は必ず死にます。当たり前ですね。

でも、いつ死ぬかは分かりません。今日死ぬかもしれないし、明日かもしれない、20年後かもしれないし、50年後かもしれない。

いつ死ぬかわからないから、いつしか自分の「死」についてどこか遠くの問題と思って見ぬふりをしてしまうのかもしれません。

でも死んじゃうんだなこれが!!

私が「死」を意識した時

先述したように私はクローン病をきっかけに「死」というものと向き合うことが出来ました。

まだクローン病と診断されずに体調が悪化していった時のことです。もう7年くらい前でしょうか。40度を超す発熱、止まらない下痢と嘔吐、原因不明の大量の寝汗。ボディーブローのような腹痛にも襲われボロボロな状態。おまけに痔瘻付きというスペシャルフルコース!!もうこれ以上結構でございます!(泣)という極限の状態におちいりました。

しかし、町医者に行っても「胃腸炎」とサクッと診断されて終了。んなわけあるかーーーーーい!!!と世界の中心で不満を叫ぶも、体調不良は続き、栄養失調から56キロあった体重は42キロ(43だったかな?)まで激減。布団で横になりながら

「あぁ、ひょっとしたら死ぬかもしれないな」

と思いました。いや、マジで。頬はこけ、目は落ちくぼみ、肋骨がくっきり見えてたし、足は棒のようでした。ミイラのような自分自身に驚愕しました。この時の恐怖は未だに忘れられません。人間、体がいうことを聞かずに弱ってくると本当に弱気になります。

芸人のさんまは人生で風邪を引いたことがなく、一度だけ初めて風邪を引いた時に「あかん、死ぬ」と本気で思ったというエピソードがあると聞いたことがあります(笑)

それくらい、人って弱い生き物なんですよ。

その後クローン病と診断が下り何とか今日まで生活してきたわけですが、この瀕死の体験をしたことで、私の中で価値観が変わったわけです。

時間と命は有限です

瀕死の体験をした後では

「自分はいつ死んでもおかしくない状態なんだ」

ということを認識するようになりました。ましてやクローン病という訳のわからない病気付きの人生です。この先何が起こっても不思議ではありません。時間と命は有限です。体が動くうちは色んなことを経験して、色んなことを楽しまないとモッタイナイと思うわけですね。

だから私は出来るだけ(体に無理が生じない程度に)様々なことに挑戦したいと思っております。すると自然に人ともコミュニケーションをとるようになるし、仕事や生活の中でもがむしゃらに挑戦しよう(生きよう)という気になるのであります。

最近特に思うのが「人のために何かを残したい」ということ。
私の場合、人のためという部分が「家族」だったりするわけですが、自分ではない他人に何かを残していきたいなと思うようになりました。

死んだら何も持っていけない

いくらお金や物を持っていても死ねば自分のものではなくなります。人が死ぬときに持っていけるものは

「自分の思い出」「人からの感謝」

ではないかなぁと思う訳でございます。
人のために何かを残そうとすれば、この両方がもれなく付いてくると思っています。

私は死を意識したことでこれらのことを考えるようになりました。
こんなことを考えれるよになったきっかけを作ってくれたクローン病には感謝しています、とはお世辞にも言えませんが(笑)これからも精一杯生きていきたいなぁと思う今日この頃なのでした。

クローン病には憎悪しかありませんので、早く根絶すればいいと思います(笑)

以上!!

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コメント

  1. ドン より:

    いいね。
    いいよ。
    何がどうしたってクローン病とともに生きていかなきゃならんのだし。
    死を意識するレベルはドンさんも同じように経験してるけど、そんな状態で誤診する医者にペナルティを与えられんかって強く思うよね。
    どうしようもない医者だよな。

    kengorouさんはまだ少し炎症が継続してるようだからもう少し食事を厳しくしてみたらどうだい。
    双子ちゃんが小学校に入るまで酒を飲まないとかさ。
    脂30g以内は、5gであっても動物性は良くないし、そのあたり気をつけてさ。
    エレンも増やして太るとか。

    やっぱり俺は最初はアナログ的な対処法をお勧めしちゃう(笑)。
    このアナログにデジタルレミケードが加われば効果倍増・・・と期待しよう。

    やるしかないんだよ。
    子供のためにがんばりましょ!

    1. kengorou より:

      ドンさん

      コメントありがとうございます!
      本当今はクローン病って結構広まっていると思いますが、町医者レベルじゃ解らないもんなんですかね??(汗)

      食事レベルは厳しくしようと思っています。お酒はもともとそんなに飲むほうではないので、飲まなくても大丈夫だと思います!
      やはり問題は脂質ですね。

      エレンタール増やしたいんですが、鼻チューって例えば4パックを800mlで作って入れたとしてもちゃんと吸収してくれるんでしょうか?
      今は時間的に3パック750ml〜800mlで入れるのが限界なんですよね。
      エレンマスターのドンさんならそこらへんの事情分かりますでしょうか??
      教えてください!(>_<)

  2. はま より:

    何度もコメントさせていただきます笑
    私も同じような誤診されました。発熱と下痢、腹痛で体重がみるみる減っていって凄い恐怖を感じてたのに、近所の胃腸科のクリニックで過敏性腸症候群と診断され、対策が下痢止めの処方とストレス発散しなさいってだけでした。
    その後、ネットでクローン病を知って、その医者にクローン病ではないか?と尋ねたら、信じられないセリフを言われました。
    「クローン病はとても珍しい病気なので、考慮しなくていいんですよ。」そりゃ考慮しないでクローン病の診断をしなければ、その病院ではこの先もずっとクローン病はとても珍しい病気のままじゃないですか。
    結局その後、症状が悪化し、大病院で検査したら見事にクローン病!で即入院!
    その医者はいまだに地元でそこそこいい病院として開業してるのが本当に許せないです。本当に何らかのペナルティを導入してほしいと強く思います。

    1. kengorou より:

      はまさん

      コメントありがとうございます☆
      やはり皆さん一度は誤診されるんですね(汗)
      一発でクローン病と診断される人の方が珍しいのかもしれませんね。
      私もブログでは書いていませんが、大腸内視鏡をやってもクローン病と診断されませんでしたからね(笑)
      それくらい当時は珍しい病気だったんでしょうね。

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