どうもkengorouです。
この間、クローン病の治療方法について書きましたが、私が今もっとも注目している治療法があります。
それは
糞便移植
です!!!
な、なんていう汚い響きでしょうか(笑)
もっとマシなネーミングは無かったのでしょうか(笑)
糞便移植とは
名前のセンスは置いておき、糞便移植という言葉を聞いた事が無い人には????って感じですよね。
まぁ何をするかは読んで字のごとく、人の便を自分に移植する事です。
き、汚い!!
と私も最初は思いましたが、便をそのまま移植する訳ではもちろんありません。
ちゃんと処理を施されて、移植される訳ですので衛生的な抵抗感はなくなるはずです。
もう少し詳しい説明はこちら。
糞便移植とは健康な人の便に含まれている腸内細菌を病気の患者様に投与する治療法です。
別名、腸内細菌叢移植(Fecal Microbiota Transplantation: FMT)とも呼ばれ、再発性クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染症や、クローン病や潰瘍性大腸炎などの難治性炎症性腸疾患等に対して欧米を中心に最近行われている治療法です。
ただ、投与経路、投与量、導入回数、ドナーの選定方法など、いまだ未確立な治療法であり、本邦においてFMTは数施設で臨床研究が開始されたばかりの状況で保険適用もされていません。
糞便移植(FMT) | 先端医療 | 藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)
また米国では既に取り入れられている治療法だそうですが、治療の対象となっているのがクローン病ではなく、「クロストリジウム・ディフィシル感染症」にこの糞便移植は通常医療としておこなわれているそうです。
糞便移植の方法は
こちらは第24回 糞便移植で、腸の難病が治る!?~慶應義塾大学医学部 消化器内科 金井隆典教授を訪ねて~のページに詳しく書かれていました。
実際に糞便移植はどんな手順で行われるのだろうか。
「まず、患者さんとドナー(便の提供者)に糞便移植の説明をして同意を得ることから始めます。
ドナーに関しては、肝炎にかかっていないか、寄生虫はいないかなど、その人が本当に健康であるかを徹底的に調べます」
ドナーの選定に関しては、大いに議論したという。
自然に恵まれた土地で、日本型食生活のいわゆるジャンクフードを食べていない健康な他人の便がいいか、あるいは一つ屋根の下に住んでいる夫婦や親族がいいか? 後者の場合、同じような食事をし、同じような衛生環境だから腸内細菌も似ている可能性があり、それがプラスなのかマイナスなのか? 決め手になったのは、近い関係のほうが納得できるという心情的な問題だったという。
「といっても、女の子の場合はお父さんの便を移植するのを嫌がるかもしれません。でも、これは笑いごとではなく、女性と男性の腸内細菌は種類が違うということが最近の研究でわかってきました。腸内細菌の研究はまだまだこれからの分野なのです」
腸内細菌が数多く含まれている健康な便なら誰のものでもいいというわけではないらしい。腸
内細菌はコロニーを形成し、よそ者を排除しようとする性質があり、これを「コロナイゼーション・レジスタンス」というのだそうだ。だから、できるかぎり同種の腸内細菌を持っていそうな健常人から移植するほうが望ましい。どのようにしてコロニーがつくられるのかなどは未解明で、コロナイゼーション・レジスタンスの克服が糞便移植のカギを握っているのではないかと、金井先生は見ている。
「私たちは最初、無菌状態で生まれてきて、お母さんの産道から出てきたとき初めて腸内細菌に出会うのです。腸内細菌は生まれてきた環境、衛生度などによってその人ごとに種類が違い、だいたい4~5歳くらいのころまでに腸内細菌の種類が決まってしまうというのですが、詳しいことは分かっていません。コロニー形成の謎を解明できたらノーベル賞ものですよ」
ドナーが決まると、いよいよ糞便移植の実施である。検査をパスしたドナーから100gの便を提供してもらう。
排便してからできるだけ早く移植することがポイントだという。
ドナーの便と生理食塩水を混ぜて、この液をフィルターでろ過する。
ろ過した液体を注射器に入れて、内視鏡を使って患者さんの大腸に移植する。
なんか特別な処理するんだと思ってたら、水に溶かしてろ過するだけって感じですが、大丈夫なんでしょうかね(笑)
日本でも研究が進んでいる
ざっと調べた結果、現在日本で糞便移植について研究しているのは
- 藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)
- 慶應義塾大学医学部 消化器内科
- 「潰瘍性大腸炎に対しての抗生剤療法と糞便移植療法の臨床研究について」臨床研究に関する情報公開 順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 東京医科歯科大学 研究業績
- 理化学研究所
などの大学病院や研究機関がありました。
どれも報告内容を見てみると比較的ここ数年の話で、日本ではまだまだ研究され始めたばかりだという印象です。
実際に糞便移植が出来るところ
まだまだ研究段階ではあるものの実際にこの治療が実施出来るところもあります。
千葉大学医学部付属病院ではクローン病ではなく、潰瘍性大腸炎の患者さんに糞便移植が実施されているようです。
気になる費用は
糞便移植にかかる費用は一体どれくらいなのか?
上記であげた病院では明確な価格は表示されておらず、基本的に保険適応外ということでした。
で、いくつか調べてみると実際に糞便移植を受けられた方のブログを発見!
▼こちらのブログ
糞便移植|タコザップ!(やるぞ!糞便移植!!)
で、気になる費用はなんと内視鏡の費用でいけたそうです。
おそらく治験的な扱いだったのかも知れませんね。
また別のクリニックでも糞便移植を行っているところがありました。
▼ こちらのクリニック
京都健康クリニック
こちらは治療にかかる費用が提示されており、その額は
¥880,000〜1,200,000
でした(汗)
はい、無理ー!
絶対無理ー!!
そんな金どこにあんねーん!!
という事で宝くじに当選された方か、富裕層の方向けの治療となっているようです(汗)
とまぁ、実際に研究が行われているので興味がある人は主治医に聞いてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら治験が受けれるかもしれません。
私も一度聞いてみようっと!!
ではまた☆
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よくメディアでも取り上げられますよね「便移植」。最初は理解布のでした。
2~3年ぐらい前に初めて耳にしましたがその時はまだ潰瘍性大腸炎のみの研究でした。
早くクローンでの研究もすすんでもらいたいものですね、あとコストダウンも
かずさん
コメントありがとうございます☆
返事遅れて申し訳ありません(汗)
はやくクローン病でも糞便移植が出来るようになり、かつ効き目があるように実証される事を祈ります!!