【速報】症候性IBD患者の管理における小腸用カプセル内視鏡の効果を示した、新しい研究結果を発表

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【速報】症候性IBD患者の管理における小腸用カプセル内視鏡の効果を示した、新しい研究結果を発表
本日、たまたまニュース検索で「クローン病」を調べたら出てたので、お知らせです☆
[ 参照記事:ギブン・イメージング社、症候性IBD患者の管理における小腸用カプセル内視鏡PillCam SBの効果を示した、新しい研究結果を発表 ]
というこちらの記事ですが、内容を見るとどうやら

PillCam(r)カプセル内視鏡検査後に症候性の炎症性腸疾患(IBD)患者の大多数において治療方法を変更されたことを示す研究結果が報告されたと発表しました。
この研究の著者らは、試験に組み入れたクローン病患者の61.6%がPillCam(r)カプセル内視鏡検査後3カ月以内に薬物療法の変更に至ったことを確認しました。

とあるように、「小腸用カプセル内視鏡」を用いてIBD患者を検査したところ、従来の治療方法を変更する事になったようです。
ここから読み取れる意図は
今までの検査では分からなかった病変が小腸用カプセル内視鏡を用いることで明らかになり、その結果治療方法を変更しなければならなくなった。
と言う事ではないでしょうか。

新たな検査方法の確立

今まで、クローン病の検査といえば

  • 消化管X線造影検査
  • 内視鏡検査
  • 生検
  • 血液検査
  • 胃カメラ
  • 小腸造影

などなど色々あったと思います。
私は胃カメラと小腸造影はやったことないのですが、内視鏡検査は過去2回行いました。
しかしこれがまた、超苦痛なんですよね(汗)
まず、下剤が辛い。
やった人は共感して頂けると思いますが、私の場合は過去2回ともニフレック2リットルを飲むパターンでした。
ポカリっぽい味ですが、とにかく飲みにくい…!!!!!
しかも2リットルってどんだけ飲ますねん!!!!
そしてそれが終わったらいよいよ内視鏡を肛門様から挿入!!!

オ、オフッツ!

ってなりながら受けるんですが、これが何故か激痛(泣)
これは個人差や先生の技量によるらしいのですが、私の場合は1回目は激痛で途中で断念し、2回目は鎮静剤を打って検査しました。
鎮静剤を使って検査したときもボヤーっとしながらも、痛い!!という感覚は覚えていました。
こーんな辛い検査を受けなければならないのがクローン病や潰瘍性大腸炎などの定めなのです(泣)
しかし、これだけの検査をしたとしても、小腸だけは詳しく検査できませんでした。
小腸は「暗黒大陸」と呼ばれており、謎の多い臓器です。
その為に正確な診断というものが出来なかったんですね。
いまではダブルバルーンなどの検査方法があり、だいぶ小腸も検査できるようですが、それでも全てをカバーは出来ていません。
クローン病は小腸に病変があることが多いため、今回の研究結果は私達に苦痛の少ない検査を提供してくれるかも知れません。

この研究では、以前に炎症性腸疾患と診断された患者集団におけるカプセル内視鏡の使用を、レトロスペクティブに検討しました。
その結果、カプセル内視鏡はクローン病、不確定性大腸炎、回腸嚢炎の症状を有する患者の管理において医師の医療判断を支援することが示唆されました。
このコホート試験では、2003年7月から2009年12月までにノースカロライナ大学病院で症候性の炎症性腸疾患(IBD)の適応に対して実施された124件のPillCam(r)カプセル内視鏡検査がレトロスペクティブに検討されました。
その結果、PillCam(r)カプセル内視鏡検査後3カ月以内にIBDに対する薬物療法の変更を伴った患者が高率に達しました。

  • 薬物療法管理の変更を伴ったクローン病患者の割合は61.6%
  • IBDに対して新しい薬物療法を開始したクローン病患者の割合は39.5%
  • 薬物療法管理の変更を伴った不確定性大腸炎患者の割合は66.7%
  • IBDに対して新しい薬物療法を開始した不確定性大腸炎患者の割合は40.0%

PillCam(r) カプセル内視鏡による特異的所見は医療管理にも影響を与えました。カプセル内視鏡検査で重症所見が認められたクローン病患者では、所見なし/軽微な所見の患者と比べて、薬物療法の変更(73.2% vs 51.1%、p=0.04)、薬物療法の追加(58.5% vs 22.2%、p

しかしちょっと恐いのが、今まで分からなかったものが発見できるようになり、軽症だと思ってたら実は重症でしたって言われるパターンも出てくるわけです。
より詳しく、しかも楽に検査ができるようになることは大変ありがたいです!!!
でも、その結果は覚悟しておかないといけないかも知れませんね…(笑)

ちょっとした豆知識

先ほどクローン病の検査で内視鏡の下剤を飲むのが辛い!と書きましたが、時事戯言!炎症性腸疾患のajariさんから教えて貰った「ビジクリア」という新しい腸管洗浄剤があるようです。
詳しくは下記のブログに書いてありますので、ニフレックやマグコールは死んでも飲みたく無い!!!
っていう私みたいな人は一読してみてください☆
[ 参照記事:大腸内視鏡検査における新しい腸管洗浄剤ビジクリア ]
ではまた!!!!!

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潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
クロ-ン病患者が本当にききたいこと
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(10月28日の食事と体重)
【  朝の食事   】エレンタール = 300kcal(脂質0g)
【  昼の食事   】会社の弁当 = 300kcal(脂質5g)
【   間食    】エレンタール = 300kcal(脂質0g)
【  夜の食事   】ご飯,煮魚,スープ,サラダ = 600kcal(脂質15g)
【 総摂取カロリー 】1500kcal(脂質20g)
【 体重(朝計測時)】51.6kg
【 体重(夜計測時)】52.1kg
【   腹痛    】なし
【  肛門痛    】なし
【  便の回数   】朝普通便
【   出血    】なし
【   体温    】午前:測定無し 午後:測定無し
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コメント

  1. ぶるヤギ より:

    ケンゴロウさんこんばんわ☆
    内視鏡検査…しんどいですよね!!
    すごい共感します(^_^;)
    僕は今までに胃カメラを4,5回
    腸内視鏡を2回しています(~o~)
    胃カメラはカメラがのどを通る時苦しいです(-.-)
    腸内視鏡は下剤飲むのが本当拷問で
    それプラス
    カメラが腸の曲がっているところを通るときに痛みが走りますよね?
    あれが最悪です(~o~)
    小腸用カプセルでこれらの検査を楽にできるとしたら…
    ほんと~に、ありがたや~ありがたや~ですね♪♪
    というより検査手段の進歩ももちろんありがたいのですが、、
    本当はクローン病を完治させれる薬を早いとこ発見してほしいですね(*^。^*)
    まぁ、それはまだ先のことになるのだろうけど…
    PS.ビジクリア…調べてみます(^^)

  2. kengorou より:

    ぶるヤギさん
    コメントありがとうございます☆
    >カメラが腸の曲がっているところを通るときに痛みが走りますよね?
    確かに痛いです(笑)
    本当に最悪です(汗)
    本音を言うともう二度と受けたくない診察なのですが、このカメラさえ出来れば苦しまずに済むので一刻も早く実用化して欲しいと思いますw

  3. CCJAPAN編集部 より:

    SECRET: 1

    はじめまして。
    いつもCCJAPANをご購読いただき、ありがとうございます。
    CCJAPAN編集部の森田伸二とも申します。
    以前からブログを拝見しており、今回、ぜひkengorou様に治療体験談をお願いできないかとメールをお送りさせていただきました。
    ブログでは、何度も何度もCCJAPANをご紹介していただき、心より御礼申し上げます。特に、CCJAPANにこう書いてあった、参考にしたなどの文章にあたりますと、本当に嬉しく日々の仕事の励みにもなります。
    kengorou様は現在、レミケード治療を受け、寛解維持をされていると思います。その経験を、ぜひCCJAPANの治療体験談ご検討いただけないでしょうか?
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    文字数 1600~1800文字前後
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    (CCJAPAN63号の66ページもご参照下さい)
    ご返信は
    E-MAIL:shinjim@mikumosha.co.jp
    TEL:048-662-7555~6
    までいただけると幸いです。
    突然のお願いで申し訳ございません。
    ご多忙とは存じますが、なにとぞご一考賜りますよう、お願い致します。
    CCJAPAN編集部 森田伸二

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