以前に、感染注意!全国でノロウイルス患者が急増中! [2010/11/25]という記事を書きました。
クローン病の方がこれらのウィルスに感染すると、再燃するきっかけになってしまうので注意が必要なので、しっかりと予防しなければなりません。
そんな厄介なノロウィルスですが、いまだ感染が拡大しているようです。
私も過去に何度かノロウィルスによる急性胃腸炎になって死にかけた事があるので、予防策を調べようと「クローン病 ノロウィルス」で検索したところ、思いもよらぬ興味深い記事を見つけることが出来ました。
その記事には、ノロウィルスとクローン病発症の関係について述べられていたのです!
クローン病の発症原因
偶然検索して見つけたサイトがこちらです。
→サイエンスあれこれ : ノロウイルスへの感染が自己免疫疾患の引き金に?
このサイトの記事を読むと、なんとノロウイルスへの感染が、クローン病の引き金になっていることがわかったと書かれていたのです!
少し長いですが、引用させて頂くと
この病気の原因は長い間不明だったのですが、2007年に行われた大規模な遺伝子解析によって、ATG16L1と呼ばれる遺伝子の変異が、この病気へのかかりやすさと関連していることが報告されました。しかし、この遺伝子変異は、ヨーロッパ人の半数以上が持っており、かかりやすさが上がるといっても、高々2倍弱程度だったことから、遺伝子変異以外に何らかの環境要因の関与が疑われました。
一口に環境要因といっても、無数にある要因の中から特定するのは一般的には非常に難しいのですが、ある偶然の発見が米ワシントン大学医学部の免疫学者Thaddeus Stappenbeck 氏とウイルス学者 Herbert Virgin氏らのグループに幸運をもたらしたのです。彼らは、2003年にマウスの飼育施設で、ネズミ・ノロウイルス(MNV)を初めて発見、同定し、報告していたのですが、 ATG16L1遺伝子に変異をもつマウスを、その飼育施設から、完全無菌の隔離施設に移動させたところ、完全無菌で育ったこのマウスでは、それまで観察されていたクローン病に特徴的な腸の細胞の異常が観察されなくなったのです。
完全無菌にすることで、変化したであろう環境要因は多数あり、MNVもそのひとつに過ぎず、普通は仮に疑ったとしてもやっぱり違ったねとなるのですが、彼らの場合、見事その予想が当たったのです。MNVを完全無菌のATG16L1変異マウスに感染させたところ、クローン病様の異常が再び現れたのです。変異を持たない無菌マウスやMNVの別の近縁株では何も起こらなかったことから、少なくともマウスでは、ヒトと同じ遺伝子の変異に加えて、ノロウイルスへの感染が、クローン病の引き金になっていることがわかったのです。
との事。
またこの発見は、6月25日号の雑誌Cellに発表されたようです。
この発見ってかなり凄くないですか!?
記事を読みながらビックリしたことがいくつかあるのですが、まず
ATG16L1と呼ばれる遺伝子の変異が、この病気へのかかりやすさと関連していることが報告されました。
という部分。
遺伝子の変異が、クローン病と関連しているということ。
って言うことはもしかすると私の遺伝子も通常の人とは少し違うのかもしれません。
そう考えると本当に人間の身体って不思議だなぁと思います。また、
MNVを完全無菌のATG16L1変異マウスに感染させたところ、クローン病様の異常が再び現れたのです。変異を持たない無菌マウスやMNVの別の近縁株では何も起こらなかったことから、少なくともマウスでは、ヒトと同じ遺伝子の変異に加えて、ノロウイルスへの感染が、クローン病の引き金になっていることがわかったのです。
という部分。
つまり、何らかの遺伝子異常が起きており、なおかつウイルス感染することでクローン病の発症リスクが高まるのでは?ということです。
では、ヒトでもこの遺伝子変異をもつ人がノロウイルスに感染するとクローン病を発症するのでしょうか?
これについても述べられていますが
ノロウイルスの感染なんて防ぎようがないので、余り心配しても始まらないのですが、おそらく違うだろうと思う根拠は、日本でのクローン病の罹患者数約2万人に対して、ノロウイルス感染者数は、過去最悪といわれた2006年に1000万人と、桁が全然違うこと。
と述べられています。
ノロウィルスなんて誰でも感染しうるので、もしこれが本当に原因であればクローン病患者はもっと増えているはずです。
さらに、記事の最後に紹介されていたサイト
→医師のための専門情報サイト[MT Pro]
によると、より詳しいレポートが掲載されていました。
全部掲載するとかなり長くなってしまうので、興味のある方は、ご覧になってみてください。
結論として
遺伝子変異とウイルス感染と腸内細菌がどのように関連した結果,クローン病様の症状がもたらされるのかまでは明らかにされていないが,今後同様のことがヒトにも当てはまることが確認されれば,腸内細菌や炎症メディエータを標的とした治療薬開発へとつながりうる,重要な成果だと言えよう。
実際,既に Stappenbeck氏とVirgin氏らの興味は,ヒトクローン病関連ウイルスの探索に移っているようである。
と締めくくられています。
まとめ
これらの記事を読んで、まだハッキリとした原因とは言えないものの、遺伝子変異とウイルス感染と腸内細菌というものが関連しているのでは?と、まったく原因が分からなかった頃に比べるとようやく輪郭が見え始めてきたのではないでしょうか?
こういった研究が私たちの知らないところで進んでいるんだと思うと、とても感動しました。
数年後にはクローン病やだ潰瘍性大腸炎といった炎症性疾患は、薬で治る時代がやってくるかもしれません。
日々研究に携わってくれている方々に感謝の思いでいっぱいであります。
そんな未来を見据えつつ、今日もモンスターハンターポータブル 3rdの攻略に精を出す私なのでした(笑)
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→クローン病ってこんな病気
→潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
→クロ-ン病患者が本当にききたいこと
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(12月18日の食事と体重)
【 朝の食事 】エレンタール2P = 600kcal(脂質0g)
【 昼の食事 】会社の弁当 = 200kcal(脂質5g)
【 間食 】エレンタール = 300kcal(脂質0g)
【 夜の食事 】ご飯,鍋,漬け物,みたらし団子 = 800kcal(脂質20g)
【 総摂取カロリー 】1900kcal(脂質25g)
【 体重(朝計測時)】50.1kg
【 体重(夜計測時)】50.8kg
【 腹痛 】右下腹の痛み(中)
【 肛門痛 】肛門の奥に痛みあり
【 便の回数 】朝1回普通便
【 出血 】なし
【 体温 】午前:36.4度 午後:随時更新
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SECRET: 1
はじめまして。
いつも拝見させて頂いております。
病歴1年半の同病者です。
この記事すごいですね!
ほんと感動しました。
近い将来クローン病も根治するかもしれませんね。