先週のお話です。
このブログでも報告しましたが、私は昨年の11月に小腸造影検査で4mmと7mmの狭窄が見つかり、屈曲がきつくてバルーン拡張が出来ないため、狭窄を広げるには手術しかないと言われました。
そこから手術をする方向で話を進めてきたのですが、ここに来て雲行きが怪しくなってきました。
と言うのも、兵庫医大か阪大で手術をするという事で先生の話やツイッターからの情報などから阪大で手術を受けようと腹が決まり、阪大で外科のトップである水島先生に診察を受ける事となりました。そして水島先生の診察を受けたのですが中々考えさせられる内容でした。
現在の状況
診察の中で先生は私の今の状況を細かく聞いてくださいました。
- 腹痛は(どれくらい)あるか
- 1日のトイレの回数はどうか
- 便の状態はどうか
- 食事の後のお腹の張りはどうか
などなど。
私は今特に上記の事に対して困っている事はありませんでした。
腹痛は無いし、1日1回しかトイレ(大)に行かないし、下痢じゃ無い普通の便だし、食事は1食だからお腹張らないし…とありのまま報告しました。
先生の見解
すると先生は
「今の状況と血液検査の結果、また小腸造影の結果を見る限りはそこまで急いで手術しなくてもいいと思うよ。炎症も落ち着いているし。」
とおっしゃいました。私は
「確かに今これといった困った症状は無いのですが、いつイレウスになるかわからない状態で、ビクビク食事をしないといけない状態が嫌なんです」
と答えました。先生は
「確かに小腸に狭窄があって詰まりやすいかもしれないけど、狭窄の前の腸の部分に拡張が見られないから今のところ食事に気をつけている範囲ではスムーズに(内容物が)流れている状態だと思われます。」
と答えてくれました。また
「kengorouさんがおっしゃるイレウスの予防としての手術は出来ますが、腸は切ると元には戻りません。ですので、今特に困った症状が無い状態なのであれば外科医の立場としては手術はまだ先でも十分だと思います。エレンタールも十分摂取しておられるし、食事にも気をつけておられるので後5年くらいは保つと思いますよ。クローン病では1度手術で悪い箇所を取ったとしても再燃するリスク、さらにその後の再手術のリスクがあるので、それも踏まえてもう一度手術を考えてみてはいかがでしょうか?」
と説明してくれました。
私はもう手術をするという考えだったのですが、
「多少の我慢は必要だけど、あと5年は保つのか…」
とここへ来て考え直したほうがいいのかと悩みました。
すぐに答えを出す事ができずに考えていると、先生から
「とりあえず手術をするにしてもCTで腸の癒着具合も調べないといけないので、その検査をしてから答えを出してみませんか?」
と提案がありました。
それには私も納得し、手術に関してはCTの結果を見てから決断する事になりました。
あと、これは余談ですが先生曰く
「色んなクローン病の患者さんと話をさせて頂くけど、状態が悪く検査をした結果、絶対手術をしたほうが良くなると勧めても断る患者さんのほうが圧倒的に多いんです。ですのでkengorouさんのような状態で手術をすると決められるのは本当に珍しいんですよ。だから私たちの立場から見ると『本当に手術してもいいの?』って念を押して確認するレベルなんですよ(笑)」
との事でした。
この体験を通して、何かを決めるときは色んな人の意見を聞く事が大事だなと改めて感じました。
という事で私の手術はどうなるのか…。
乞うご期待ください!(笑)
クローン病・潰瘍性大腸炎の安心おかず (食事療法おいしく続けるシリーズ) [ 田中可奈子 ] |
関連記事
▼ENJOY IDB管理人が暇つぶしに作った動物サイトもよかったらご覧ください。
クローン病ブログ
その他のクローン病ブログはこちらから読めます。↓ツイッターのフォローはこちら
Follow @kengorou