ついに連続更新記録が1ヶ月を越しました!後半は半分意地になって更新していたENJOY IBD管理人のkengorouです。
わたくし、散々このブログでエレンタールを褒め称えてきましたが、皆さんはこの超神水飲まれていますでしょうか?
超神水がわからない人はググって調べてくださいね(笑)
で、いくら私が「エレンタールは素晴らしい!飲んだ方がいい!」と書いたところで、
「何であんな不味いものを飲まなくちゃいけないんだ」
「ヒュミラやレミケード、ステラーラが効いてて炎症がないんだから栄養剤なんか必要ない!」
「そもそも飲む意味がわからない。飲む意味あるのか?」
「素人が何を吠えてんだ」
などの意見が出てくると思うんですよね。確かにおっしゃる通りです。ですので今回は私の意見ではなくお医者様が説明してくれている記事を引用してエレンタールの素晴らしさを説いていこうと思います(笑)
クローン病が悪化する仕組み
皆さんはクローン病がなぜ悪化するのか、きちんとした理由って説明できますか?
私もそうですが、何となく食事(脂質)や刺激物が原因で腸に炎症が起こるようなイメージありませんでしょうか?
そのような疑問に答えてくれている記事があったので紹介したいと思います。
「メディカルノート」というサイトのクローン病のコンテンツに、東京山手メディカルセンター 副院長 消化器内科・炎症性腸疾患内科:IBD 炎症性腸疾患センター長である高添 正和 先生の記事があります。
それによると
クローン病は、自然免疫系にバクテリアが作用することが原因で起こります。
つまり、「粘膜に炎症が起きる病気」ではなく「粘膜下にある免疫が外からの刺激によって異常反応を起こす病気」ということです。
ですから、自然免疫系へのバクテリアの作用を抑えないことには炎症も抑えられないのです。
従来のクローン病の治療は「免疫系へのバクテリアの作用」そのものではなく、バクテリアの作用によって刺激された「TNFα(サイトカイン)の働き」を抑えようとするものばかりでした。
前述した「より小さい領域の働き」とはこのことを指します。つまり、いくら炎症を起こす物質を抑え込んだとしても、最初の刺激を止めないことには意味がないということです。
とありました。
詳しく知りたい人は上記サイトから確認していただきたいのですが、バクテリアによって免疫系が刺激され炎症が起こることによってクローン病は悪化する仕組みなんですね。
ですので記事にあるように、レミケやヒュミラでTNFαを抑えても、炎症の源を止めることには繋がらないということらしいです。
栄養状態が良くなっても症状が良くなったわけではない
レミケやヒュミラなどで炎症が良くなり、いろんな物が食べれるようになり、栄養状態が良くなってきたという経験があると思います。
こうなると、クローン病が良くなった!と感じると思いますが高添先生の記事では少し怖いことが書かれていました。
クローン病は、多くが若いうちに発症するためどうしても成長期と重なってしまいます。
ですから、栄養摂取の問題は非常に重要視されます。従来、在宅の栄養療法を行うと、「栄養状態」は良くなります。しかし、「栄養状態」が良くなることと「クローン病そのもの」が良くなることはイコールではありません。治療をすすめる過程で、「栄養状態が良くなったら病気が良くなった」という表現をする患者さんが大勢いらっしゃいますが、これは必ずしも正確な表現ではないということです。クローン病は、一見良い時があるようでもそれは低空飛行でしかなく、おおむね常に悪い状態であることがほとんどです。ですから、クローン病には定期的な治療が必要で、その治療を長く続けるためにもまた工夫が必要なのです。
とのこと。栄養状態が良くなったとしても、それはあくまでも低空飛行状態であり必ずしも病状自体が良くなったことにはならないらしいです。これを読んだ時、なんかかなりドキッとしましたね。私はエレンタールちゃんと飲んでるし、検査の結果も寛解だと言われたので少しくらい色んなもの食べても大丈夫だろうと思ってたんですが、少し意識を改めないといけないなと反省しました。
さらに記事で、長期にわたる治療において最も重要なことは?という問いに対して適切な栄養摂取が必要と書かれていました。
クローン病を長期的に治療するために適切な方法を挙げるならば、まずは定期的に薬を服用し注射を打つことです。そして、一日で必ず摂らなければならない栄養をいかに適切に摂取していくかが重要になります。ただし、そこで忘れてはならないのが前述したバクテリアの働きです。栄養摂取、つまり食べ物を摂取するということは必ず腸内細菌(バクテリア)の作用を受けてしまうことになります。ですから、このバクテリアの作用をいかに抑えていくかが、今後のクローン病治療において重要なポイントとなるでしょう。
とのこと。つまり、レミケやヒュミラで炎症を抑えつつ、適切な栄養を摂取することが現在の適切な方法だという結論ですね。しかし食べ物を摂取するとバクテリアの問題にぶつかるのでこれに関してはこれから色々と研究されていくのでしょう。
適切な栄養とは?
では適切な栄養摂取とは一体どういったことを指すのか疑問ですよね?
これに対し記事ではエレンタールについて言及されていきます。
「栄養状態」と「消炎作用」の両方を満たさなければ栄養剤にはなりえない
一日に必要な栄養を適切に摂取することは、長期的な治療を行ううえで非常に重要です。しかし、炎症を抑えないことにはクローン病の根本治療にならないと考えると、栄養状態を良くすることだけではもはや栄養剤の役割を果たしているとはいえません。今後のクローン病の栄養療法においては、「栄養」の概念を変える必要があると感じます。
と書かれており、栄養といってもちゃんと炎症も抑えることができる栄養剤が必要とのこと。そしてその炎症も抑えてくれるのがエレンタールだと説明されていきます。ここ超大事な部分なので全文引用させていただきます。
在宅栄養療法で使われる栄養剤、エレンタールはなぜクローン病に「効く」のか
たとえば、IBD(炎症性腸疾患)の在宅栄養療法でよく使用されるエレンタールという栄養剤は、非常に効果が高い栄養剤です。しかしこの薬剤は、「栄養状態が良くなる」だけではなく、「クローン病の症状緩和に効果が高い」のです。もちろん栄養状態もよくなりますが、「炎症を緩和する」ために確実に効果があるのです。
実は、このようなエレンタールの効果について現在まで「なぜ効く」のか患者さんに対して明確に提示されてきませんでした。エレンタールは、ほかの半消化態栄養剤とともに長きにわたって「栄養状態」を良くする効果だけが評価されてきたからです。
エレンタール以外にも、クローン病の治療において使用される半消化態栄養剤にはいくつか種類がありますが、これらの栄養剤はなぜクローン病に効くのか明確な理由はわかっていません。さらに、これらの栄養剤が「効く」のは、唯一「栄養状態を良くする」ことに「効く」のであって「炎症を良くする」ことにはつながりません。
では、なぜエレンタールが栄養状態のみならず症状を良くするのかといえば、エレンタールに含まれるアミノ酸がマクロファージ(炎症を引き起こすTNFαなどを出す細胞)の活性化を抑える役割を担っているからです。ひいてはTNFαなど炎症のもとになる物質の発生をブロックしてくれることもわかっています。ですから、栄養療法のなかでも特に「エレンタールがクローン病に効く」のは、栄養状態をよくするだけでなく「炎症を抑える」、クローン病の病気そのものを良くする働きがあるためなのです。
どうですか?これ読んだらエレンタールすげー!ってなりません??
エレンタールはクローン病に効くとすでにエビデンスがあるわけです。ですので、長期的に寛解を保つためにもエレンタールを摂取することは理にかなっているんですね。
一応昨年の10月に更新されていた記事ですので、比較的新しいデーターを元にして作成されていると思いますが、気になる方はご自身でも一度調べてみてはいかがでしょうか?
いやー、これ読んで私のエレンタール愛が一層深まりましたね。
これからもエレンタリストとしてエレンタールを愛飲していきたいと思います(笑)
ではまた!
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もう20年以上前から、私の通っている医大のドクター達はこの事に気づき、量や摂取方法のデータを取り、経管栄養の意義をとなえていたのに、北海道外ではことごとく馬鹿にされてましたからね。
ディフェンシン効果もあり、150ml/hで1200kcal以上が効果的と今でもそれを続けてきた結果、道外でも取り入れてきた病院もあるようです。
私も12年再燃なしですよ。
LIFEさん
コメントありがとうございます!
12年も再燃なしとはすごいですね!!!これもエレンタール効果のお陰ですね!
私もコツコツと続けていきたいと思います!!
エレンタールってすごいんだね!(笑)
冗談は置いといて、エレンタール飲んだら下痢するからと言って、エレンタールを摂取しない人は本当に残念な人だと思うよ。
エレンタールは砂漠に湧く「泉」ですから。
筋トレにはエレンタール!(笑)
ドンさん
コメントありがとうございます!
下痢しちゃう人でもゼリーにするなど工夫できるので、摂取してみて頂きたいですね!
筋トレにもクローンにも効くエレンは最強です(笑)