夜が明けて7月11日。
もうこの日は本当に意識があるのか無いのか、夢か現実か分からないくらい朦朧としていました。
正直、この日1日を過ごす自信がないくらい衰弱しており、家族に向けて遺言のような文章をスマホに打ち込んでいました。
そんな弱気になっている自分を支えてくれたのは、家族や知り合いからの応援のメッセージでした。
「ここで諦めて、死んでしまっては皆んなに申し訳ない!」
と奮い立ちながら必死に意識を繋ぎ止めておりました。
しかし、何度目かの40度を超えた時、本当にこれはヤバいと思い妻にLINEのビデオ通話をかけ、声は出せませんでしたが、画面越しにメッセージで
「自分にもしもの事があっても頼んだよ!」
と伝えました。