敗血症

7月26日 入院29日目 敗血症&DICの治療が終了

敗血症を起こしてから約3週間が経過しました。

敗血症の治療はひたすら抗生剤を点滴して、体の中の菌を全て抹殺する事が重要です。ガイドラインでは2週間以上の抗生剤投与がスタンダードになっているようです。

私の場合は発症当初の1週間で効き目が悪かった為、追加で2週間抗生剤投与が必要になったため、3週間という長い期間投与が必要になりました。

それがようやくこの日終わりを迎えることができたのです!

点滴の数が減ると少し治療が前進したように感じるので嬉しかったです。さらに、敗血症の合併症であるDICも血小板の数値が基準値に戻ったので、こちらの治療薬もこの日終了となりました。

あとは急性腎障害の治療のための3リットル水分の点滴とカロリー輸液のみとなりました。これはいったいいつまで行うのか…。トイレ地獄はまだ終わらなそうです。

続きを読む

7月24,25日 入院27,28日目 オリンピックを初めてじっくり見る

入院も27日目となりました。
4連休中なので検査などもなく、めっちゃ暇な時間が流れていました。

まだ敗血症の治療中のためウロウロする事も出来ず、個室でテレビを見ることしかできません。
ですので23日から始まった東京オリンピックを24日と25日はずーっと見てました。

今までは

「オリンピック?夜の情報番組で結果だけ見りゃ十分だわ」

とか思ってて、まともに競技を見たことありませんでした。でも今回は予選から決勝までじっくりと見る余裕があったので初めてぶっ通しで見ましたが、オリンピックで感動しますねー!(笑)

こんなに見入ってしまうとは思いもしませんでした(汗)

続きを読む

7月23日 入院26日目 だんだん個室利用料が気になってくる

個室に移ってから1週間が経ちました。

最初は周りの患者を気にすることもなく、トイレも自由、シャワーも自由、テレビ見放題で電話もかけ放題!ってことでかなり快適に過ごせるはずでしたが、敗血症の治療中という体調が絶不調の身としては恩恵は他の患者を気にしなくていい事とトイレくらいでした(汗)

さらにここの個室代はバカ高い!1日16,500円という値段設定!
しかもこんなに高いのにこれといって豪華でもありません(笑)部屋は狭いし、空調もイマイチです。

体調万全であればもっと個室を満喫できたかもしれませんが、この時の私は完全に個室を持て余していました。そうなるとだんだん料金が気になってきます(汗)1週間滞在しているので計算すると

16,500×7=115,500円

なんと11万オーバーです!!!
1週間点しながらベットで寝ているだけなのに11万…これマジで、違う意味精神やられます(泣)

続きを読む

7月22日 入院25日目 入院中のメンタルを保つ方法

敗血症になり、抗生剤を2週間点滴して菌を抹殺していくのに加え、AKI(急性腎障害)と言う合併症の治療で毎日3リットルの点滴を続け、2時間ごとに大量の尿を出さないという苦行で私のメンタルはズタボロでした。

こう言った時に面会がオッケーであれば家族に来てもらい、気を紛らわすことが出来るのでしょうが、コロナ真っ只中の状況ではそうもいきません。

特別な事情がない限り、家族の面会も禁止なのです。

入院日数が伸びていき、手術の日程も決まらない、AKIの治療もいつまで続くのか分からない状況がさらに私のメンタルをズタボロにしていきます。

たまらず看護師さんに

「私より長期入院している人はどうやってメンタルを保っているんですか?」

と質問すると、

「抗不安薬など使っている人は結構いますよ」

との回答が。あー、やっぱり薬を上手に使って乗り切っているんだなぁと思い、しんどい時はデパスを2回に分けて服用してみようと試してみる事にしました。

続きを読む

7月16日 入院19日目 4人部屋から個室へ移動

この日私は4人部屋から個室に移動する事となりました。

というのも、空いていたベットに移ってきた患者の方がつけている芳香剤?消臭剤?の匂いがとてつもなく臭く、その匂いで夜中に何度も気持ち悪くなり嘔吐を繰り返してしまいました。

せっかく熱も下がってきており、ゆっくり休めるチャンスなのに匂いでそれどころではありませんでした。

看護師さんに窓を開けてもらうなど対策をしていただきましたが、定期的に匂いが漂ってきてその度に嘔吐するような有様でした。

我慢の限界で「部屋を変えてほしい」と頼むと「今お部屋は個室しか空いていないんです。それでも宜しいですか?」との事でした。個室は良いお値段がするのは分かっていましたが、この空間にいるよりはマシだと思い。「それでお願いします。」と承諾したところ、早速この日の朝に個室に移動することとなったのです。

続きを読む

7月15日 入院18日目 不安との戦い

熱はだいぶ落ち着いてきており、37度台前半をキープしておりました。

しかし、この日の血液検査の結果でも腎臓の値(クレアチニン)は依然として高いままでした(汗)

抗生剤は最低2週間は継続、腎臓を守るため輸液も手術までは大量に投与(およそ3リットル)、トイレは1時間半から2時間に1回は行かなくてはならない、DICの治療のための薬剤も引き続き投与継続と、とにかく敗血症と合併症の治療には終わりが見えません。

しかもベットから動けないためずーっと1人ベットで横になりながら不安と戦っておりました。

続きを読む

7月14日 入院17日目 尿の色に変化が現れる

この頃になると熱もだいぶ治まってきており、37度後半をキープできるようになってきていました。

血液検査の結果も白血球は正常化。炎症の値であるCRPも25→14まで減っていたので、ガッチリ抗生剤が効果を発揮してくれていました。

また血小板の値も徐々にではありますが回復してきていたので、50%の確率だった寛解率ですが良い方の50%に当たれたようです。

ただ、腎臓の状態をみるクレアチニンの値だけがドンドン悪くなっていっているのが気がかりでした。先生もそこをかなり気にされていました。と言うのも腎臓は一度悪くなってしまうと元に戻らないという臓器であるため、これ以上悪くなると透析が必要になるらしく、それは本当に勘弁してほしいなぁという気持ちでいっぱいでした。

続きを読む

7月13日 入院16日目 予断をゆるさないが、白血球が正常値に!

色んな処置を終えて2日目。

前回の血液検査が悪過ぎた為、毎日血液検査が行われるようになりました。

私の中では1日の中で40度の熱が繰り返し出る苦しさが無くなっただけでもかなり楽になっていたのですが、合併症として出てきたDIC(播種性血管内凝固症候群)や急性腎障害の影響が良くなかったらしく、先生方は気をつけて様子を見てくれていたようです。

続きを読む

7月12日 入院15日目 採血の結果に驚愕!緊急処置が行われる

12日の朝を迎えました。

どうやって迎えたのかは分かりませんが、とにかく長い土日の期間が終わったのです。

私の意識は半分ありませんでした。

朝の6時に採血があったのですが、採血をされた記憶もありませんでした。

朝8時半、教授回診が始まりました。
外はクソ暑い中私は極寒にいるような毛布に包まった格好で回診を受けました。

教授から体調は?と聞かれましたが「40度から下がりません」と言ったような気がします。これもハッキリとは覚えていません。

教授が「これはおかしいぞ」と言って出ていくのをぼんやり見送っていました。

続きを読む

7月11日 入院14日目 熱は続き、尿の色はコーラのように濃く染まる

夜が明けて7月11日。

もうこの日は本当に意識があるのか無いのか、夢か現実か分からないくらい朦朧としていました。
正直、この日1日を過ごす自信がないくらい衰弱しており、家族に向けて遺言のような文章をスマホに打ち込んでいました。

そんな弱気になっている自分を支えてくれたのは、家族や知り合いからの応援のメッセージでした。

「ここで諦めて、死んでしまっては皆んなに申し訳ない!」

と奮い立ちながら必死に意識を繋ぎ止めておりました。
しかし、何度目かの40度を超えた時、本当にこれはヤバいと思い妻にLINEのビデオ通話をかけ、声は出せませんでしたが、画面越しにメッセージで

「自分にもしもの事があっても頼んだよ!」

と伝えました。

続きを読む